実用品としてのこだわり

おくすりパンチは作るに当って実際に使いやすいようにトコトンこだわって
フィールドテストを繰り返し作り上げました。


*下段は故意に両面テープで着けた画像です
@錠剤を抜く凸部について

凸部はご覧のとおり円柱ではなくて
逆円台錐にしています。

これは錠剤を抜いた空のシートが
円柱だと凸部にくっついて持ち上がる
のを防ぐ為です。

キーワードの「気持ち良く」というコン
セプトを実現させる為、ちょっとした
面倒さも取り除くように努力しました。
A錠剤を抜く台座について

錠剤の大きさに合わせて大小の穴を
作りました。

アイディアとしては一つの穴で大小の
錠剤全部が抜けるようにするのがベス
トなのですが、ギリギリに作るとちょっと
ずれただけでも抜けなかったり、錠剤を
割ったりして却って使いにくくなります。

ある程度融通を利かせることが使いや
すさに繋がるのであえて大小二つの穴
で確実に抜けるようにしました。

錠剤が抜けたり抜けなかったりするのでは、かえって
面倒で使う気になりません。これは二つの穴で確実に
抜けます!

B台座の穴の格好について

小さい穴は真円ではなく楕円にしていま
す。これは小さくても細長い錠剤に対応
するためです。

また、小さい穴は口の部分の角を落とし
て丸みを持たせています。これは錠剤が
中心からズレた時、凸部と穴の角で挟ま
れて割れるのを力を逃がして少しでも避
けるためです。

八角形の大きな穴は口の部分の角を起て
ています。これは大きい錠剤には十分対
応しているのですが、ある程度小さい錠剤
でもシートごと落ちないように八角形と合
わせて台座の機能を持たせています。

トローチのような穴より大きい錠剤も中心
を外して二度に分けると抜く事が出来ます。

C本体上部のサイズについて

本体上部は下部に比べて短く細く作っています。これは手前から少しでも錠剤の位置を確認し安くするためです。





同様に凸部も中空にして上から錠剤を見やすくしています。
Dバネは当初少しでもコストを下げるために
本体と一体型のプラスチックで対応しようと
しましたが、耐久性に問題がありましたので
ノーマルなステンレスのバネにして耐久性を
上げています。

ステンレスのコイルバネにすることにより、
プラスチックの一体成型のバネよりも格段に
耐久性があがりました。

見た目も大事ですが、実用性はさらに大事
です。
E錠剤が落ちる本体の穴は本体のみ
で使っても大き目の錠剤が5〜6個は溜
めることができるように深く取りました。
Fキャップ兼容器について

メーカー泣かせの容器です。
プラスチック射出成型では上部にレールを
付けると金型から製品が抜けなくなります。
そこをギリギリのところで仕上げました。

中の縦のレールはキャップにした時に、本体
上部を押さえる役目と、容器にした時の容器
を本体に固定するためのものです。

唯一の問題点で多少取り付けにくいのです
が、すぐに慣れます。
G色について

まだ製造販売を始めたばかりですので何色も揃えることができずに一色としました。

*まずスケルトン(透明)であること。理由はただひたすら錠剤を抜く時の確認を
  しやすくするためです。

*グリーンにした理由は、赤系は夏に暑苦しく感じますし、青系は冬に冷たく感じる
  からです。強いて言えば当店がお茶屋からスタートしたことも理由の一つでしょう。
おくすりパンチ第一号機ができるまで
板を削り、張り合わせ、錠剤を抜く台座をボルトで
止めて、バネは軟質ビニールを画鋲で留めて代用
しています。
台座の小さい錠剤用の穴はまだ真円のままです。
本体上部の凸部はすでに逆円台錐にしています。

バネに使った軟質ビニールは耐久テストの結果、
約4,000回でヒビが入りました。

一体成形ではさらに早く割れると思われます。
下部に錠剤を受ける容器(フイルムケース)を付け
て、おくすりパンチの原形が完成しました。

錠剤を抜くための小さい穴は試行錯誤の末、楕円
に削っています。
バネを当初考えていたプラスチック一体成形から
耐久性を上げるために、普通のステンレスのバネ
に変更しました。

これにより耐久テスト1万回をクリアしました。
(手首が疲れて1万回で終了。実際はもっと大丈夫です。)
さらにバネの位置を支点側に移動する事によって
開いた角度を使いやすい角度にし、バネの強さを
調整して閉じる時の握力を強過ぎず緩すぎずの
絶妙なバランスに調整しました。

このようにおくすりパンチの造形に関しましては、錠剤を簡単に気持ちよく
抜く為に作りましたので、すべてに理由があります。


また、道具ですから使い慣れる必要もあります。使い慣れる事によって
さらに使いやすくなりご満足いただけるものと確信いたしております。

どうぞお役立て下さい。


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