活性酸素について(タイトル)

1.活性酸素
活性酸素とはガンや、以前は成人病と呼ばれていた、動脈硬化、
糖尿病などの生活習慣病の原因や憎悪因子の一つと考えられて
いるものです。老化を促進させたりもします。


酸素や活性酸素には他の物質の電子を奪って酸化する力、
一種の毒性があります。
人間を含めた酸素を呼吸する好気性の生命体は、進化の課程で
酸素や活性酸素の毒性に耐える能力を身につけ、生命活動に
有効活用しています。
たとえば、食べ物をエネルギーに変える時に、酸素を利用し、
活性酸素も、それに伴い、少しですがかならず発生しています。
それを白血球がウイルスや細菌を退治するのに利用しています。
つまり、酸素と活性酸素は私たちの生命には欠かせないもの
です。

ところが、ストレス、タバコの吸い過ぎ、お酒の飲み過ぎ、
食べ過ぎや過度な運動などが原因で、活性酸素は過剰に発生し、
体内の活性酸素のコントロールが効かなくなると正常な細胞を
攻撃してガンの原因になったり、生活習慣病を引き起こしたり
するのです。

2.緑茶と活性酸素

緑茶の成分の持つ力の中でも、特に注目すべきなのが、
活性酸素除去作用です。緑茶の中に含まれるカテキンという
成分が、その余分な活性酸素を除去し、体内の酸化を防ぐ
働きが強いと考えられています。

カテキンとはタンニンの一種で、今話題の赤ワインの健康成分
ポリフェノールと同じ仲間の、緑茶の渋み成分です。

3.カテキンの抗酸化作用

カテキンの抗酸化作用を示す、次のような実験結果があります。
油は光りや熱を加えると酸化されやすくなりますが、カテキンを
加えた油に紫外線ランプを照射したり、加熱した油にカテキンを
加えると酸化が起こりにくくなり、酸化の程度が低く抑えられた
のです。
体内でも同じようにコレステロールの酸化を防ぎ、その上
悪玉コレステロールといわれるLDLコレステロールを減らす
作用もあるので、二重の意味で動脈硬化の予防に期待が
もたれています。さらに抗酸化作用で、ガンの原因になる
活性酸素による遺伝子の損傷を防ぐことも実験で確かめられ
ています。
実際、緑茶をよく飲む茶どころの静岡県ではガン死亡率が
全国平均を大きく下回っており、特に緑茶生産地の依願の
死亡率は著しく低く、全国平均の五分の一というデータも
あります。

読売新聞 1998年5月2日 (八十八夜特集)より